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いかるが、やっぱ素敵っ!斑鳩文化財センター主催講演会 鈴木嘉吉さん「斑鳩の五塔」が想像以上に良かった!

イベント

世界遺産・法隆寺がある斑鳩に、僕の実家があります。先祖代々、住んでいるのではないですし、今は住んでいませんが、文化財だらけで、歴史を感じる素敵な場所です。

2017年6月10日に、斑鳩文化財センター主催の講演会「斑鳩の五塔」が開催されるたので、行ってきました。テーマが気になったのですが、正直そんなに期待していませんでした。でも、めっちゃよかったです!

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会場は僕が成人式に参加した斑鳩町中央公民館!

講演会の会場は、斑鳩町中央公民館です。いやー、懐かしい!

僕が成人式に参加した会場です。成人式に参加した翌年くらいに、「いかるがホール」っていう大きなホールができたので、今の成人式は、いかるがホールで開催されているらしいので、住民のサークル発表会とかに使われているんですかね?

斑鳩の五塔

講演会は大ホールで開催されます。一応、定員は200名と告知されており、それくらい集まっていたように感じました。しかし、年齢層が高い!笑

斑鳩の五塔

いやー、ほんと懐かしい!

規模は、今住んでいる大阪市北区の区民ホールと同じくらいかな?

参考に、人口を調べてみると、、、

大阪市北区128170人(2017年5月1日時点の推計人口)
斑鳩町28205人 (2017年3月31日時点の人口)

ずいぶんレベルが違いました。

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鈴木嘉吉さん「斑鳩の五塔」講演会良かったです!

そもそも、今回の講演会は、斑鳩文化財センター春季特別展の特別講演会という位置です。本題の前に、斑鳩町教育委員長の挨拶からはじまり、斑鳩文化財センターの平田政彦さんによる春季特別展「斑鳩古塔展~聖徳太子ゆかりの古代寺院の仏塔」のミニ解説がありました。

斑鳩の五塔

鈴木嘉吉さん「斑鳩の五塔」講演の資料は、表紙を含めて17ページ、写真が多く、わかりやすい資料でした。
斑鳩の五塔

僕は、寺社仏閣を見るのが好きです。中でも、奈良の寺が好きで、その中でも特に特に!法隆寺の五重塔が大好きです。

2歳から26歳まで斑鳩に住んでいたので、法隆寺についても、斑鳩にある寺・あった寺についても、いろいろ知っているつもりですが、今回の講演会を聴いて、初めて「心礎」に興味がわきました。

「心礎」とは、仏塔のバランスを保つために不可欠な「心柱」を支える基礎を指します。

今回の鈴木嘉吉さん「斑鳩の五塔」講演では、この心柱と心礎についての話がたくさん含まれていました。

心柱は、東京スカイツリーにも採用された技術で、日本古来の誇るべき建築技術です。結構有名なので、知っていましたが、仏塔の心礎にもさまざまな工夫が施され、時代に沿って変化していることは、全く気付いていませんでした。

斑鳩の五塔

斑鳩文化財センターの春季特別展の展示品にも含まれていますが、仏舎利を埋めるために掘った穴をふさぐために作らてた、法輪寺「塔心礎鉄製舎利蓋」の存在に感動しました。

鈴木嘉吉さんは凄い人でした!

今回の講演会の講師、鈴木嘉吉さんの肩書は、斑鳩町文化財保護審議会会長と記されていました。きっとどこかの大学の教授だった人とかだろうと思っていましたが、想像以上に凄い人でした。

鈴木 嘉吉(すずき かきち、1928年12月23日)は、日本の建築史学者。

東京出身。1952年東京大学工学部建築学科卒業。1961年「遺構の復原を主とした奈良時代寺院僧房の研究」で工学博士。奈良国立文化財研究所平城宮跡発掘調査部長。文化庁文化財保護部建造物課長。同文化財監査官。奈良国立文化財研究所長。(財)文化財建造物保存技術協会理事。

Wikipediaより抜粋

なんとWikipediaに記載があるじゃないですか!?

斑鳩町にとどまらず、文化庁やら、奈良国立文化財研究所やらで、活躍された方でした。

今上天皇の5歳年上で、皇太子時代にお会いしたことがあることをお話しされていました。

歳は取られていますが、しっかりとした口調で、すごく楽しそうにお話しされているのが印象的でした。

Amazonにも、鈴木嘉吉さんが関係した本がちゃんと売られていました。

すごーい!

聖徳太子は防御も考慮して斑鳩を選んだ?

行政区分としての斑鳩町は、昭和22年のに龍田町、法隆寺村、富郷村が合併してできた町ですが、古来より「斑鳩」と呼ばれている地域でした。

そんなに広くない街なのですが、世界遺産として登録されている法隆寺と法輪寺はもちろん、法隆寺・法起寺と共に斑鳩三塔と呼ばれる法起寺、聖徳太子の母の住居だった中宮寺など、飛鳥時代の寺と寺跡がたくさん残っています。

「斑鳩地域の飛鳥時代の寺院および宮跡の位置図」(斑鳩文化財センター平成29年春季特別展資料より引用)
斑鳩の五塔

鈴木嘉吉さんのお話の中で、法輪寺の搭からは飛鳥の方まで見渡せたんじゃないか?という話がありました。たしかに、山手にあるのでかなり遠くまで見渡せると思います。

それに加え、斑鳩の地域は、南に大和川、西に竜田川、東に富雄川に囲まれていて、何者かが攻めてきても、守られる地形になっているとも、お話がありました。

斑鳩が川に囲まれているのは、もちょろん知っていましたが、城のように防御のためとは考えたことがありませんでした。

聖徳太子は、斑鳩に法隆寺を中心とした仏教都市を作ろうとしていましたから、そういった防御も考慮して、斑鳩を選んだかもしれないなー、と強く感じました。

春季特別展「斑鳩古塔展~聖徳太子ゆかりの古代寺院の仏塔」へ

講演会終了後、ミニ解説もあった斑鳩文化財センター春季特別展「斑鳩古塔展~聖徳太子ゆかりの古代寺院の仏塔」にも行ってきました。

斑鳩文化財センターは、斑鳩町の町役場を少し北西に行ったところにあります。

斑鳩町役場の西の道路を北に進むと、こんな案内板が出てきます。まっすぐ北に進むと藤ノ木古墳が、西に進むと斑鳩文化財センターがあります。
斑鳩の五塔

斑鳩文化財センターは、正式名称「斑鳩町文化財活用センター」で、藤ノ木古墳の照会と学習を中心に、斑鳩町の文化財の調査・研究および情報発信の拠点となる施設として2010年に開設されました。

近くに藤ノ木古墳があるのですが、藤ノ木古墳の現地には土地が確保できなかったのか、風致地区なのか

斑鳩町文化財活用センター(愛称:斑鳩文化財センター)

・・・どうでもいい話ですが、上のリンク先のURL(~0000000145.html)すごいですね。笑

藤ノ木古墳の石棺を再現したものが置かれています。展示室内にも、開けた状態の石棺があります
斑鳩文化財センター

斑鳩の五塔

残念ながら、展示品は撮影禁止でした。展示品はそんなに多くないですが、鈴木嘉吉さんの講演を聞いた後なので、なかなか感動しました。

斑鳩の五塔

新聞各紙でも紹介されています。
朝日新聞「聖徳太子ゆかり、斑鳩古塔展 資料100点並ぶ」

毎日新聞「 斑鳩古塔展舎利孔鉄蓋と縁起、一緒に展示」

産経新聞「古塔伝える資料一堂に 斑鳩文化財センターで特別展」

「斑鳩古塔展~聖徳太子ゆかりの古代寺院の仏塔」は2017年7月2日まで!

法隆寺から少し離れていますが、歩いて行けます。法隆寺行ったついでに、ぜひご覧ください! 無料です! 斑鳩の公民館なので・・・

受付には、斑鳩町のマスコット「パゴちゃん」が!
斑鳩の五塔

パゴちゃんも、斑鳩の搭に関係あります!

ホール入口の絵画も、斑鳩らしい!
斑鳩の五塔

ん?つまようじ!?
斑鳩の五塔

この後、藤ノ木古墳と法隆寺にも寄ってみました。
また、改めてまとめます。

いやー、おもしろかった。
ほなまた(c_c)b

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