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第69回正倉院展!碧地金銀絵箱と最勝王経帙が良かった!秋の奈良と言えば正倉院展!

イベント

秋の奈良と言えば、正倉院展です!

2017年で69回目を迎える正倉院展が、奈良国立博物館で開催されているので、行ってきました。

1300年間宝物として大切に守られていたものが見れるってすごいことですよね!

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正倉院とは?校倉造ってテストで書いたことありますよね?

詳しいことは知らなくても「正倉院」って言葉を聞いたことがない人はいないでしょう。

小学校や中学校の社会で習いますし、高校の日本史でも習います。

正倉院は、聖武天皇や光明皇后ゆかりの品などを収蔵する建物で、東大寺の北側に建っています。

東大寺の境内に隣接しているため、東大寺の建物と勘違いする人も多いですが、皇室ゆかりの宝物が多く収蔵されている建物なので、宮内庁が管理しています。

今も、天皇家ゆかりの地なのです。

1998年に、東大寺、興福寺、春日大社などとともに「古都奈良の文化財」としてユネスコ世界遺産に登録されている構成要素の一つです。

宮内庁が管理する建物や陵墓は、ほとんど国宝指定されていません。でも、ユネスコ世界遺産登録の条件に「その国の法律で保護対象になっていること」というものがあるそうで、世界遺産の構成要素として登録するために、正倉院正倉は1997年に国宝に指定されました。

現在は、しっかりとした建物に宝物が収蔵されていますが、世界遺産に登録された当時のままの正倉院は、高温多湿を避けるために「校倉造」という特徴的なつくりをしています。

校倉造も習いましたよねー。

奈良国立博物館には模型があります。
奈良国立博物館・正倉院模型

平日日中であれば、正倉院はだれでも見学できます。正倉院展の期間中は、土・日・祝でも日中見学ができます。

僕はまだちゃんと見たことないので、次回はぜひ、正倉院も見学したいと思います。

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今年の正倉院展も良いっ!特に碧地金銀絵箱と最勝王経帙が良かった!

第69回正倉院展

第69回正倉院展は、9つのエリアに分かれて宝物が展示されています。

  1. 聖武天皇のお暮らし
  2. 天平の遊び
  3. 法会の荘厳
  4. 仏・菩薩への献物1
  5. 仏・菩薩への献物2
  6. 奈良時代の地図・文書
  7. 奈良時代の装い
  8. 奈良時代の写経
  9. 聖語蔵の経巻

2017年開催第69回正倉院展は、9つのエリアに63点の宝物と、1点の複製品が出展されています。

いろんな素敵な宝物ばかりですが、特にいいな!と思った宝物がいくつかあります。

羊木臈纈屏風はポスターなんかより実物がいい!!

最近の正倉院展では、毎年メイン的な宝物が選び出されて、ポスターやCMに登場します。今年は、羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)がそのメイン的宝物になっていました。

過去には、ルイヴィトンのような柄をした琵琶がメイン的宝物になっていました。

今年もパンフレットにもチケットにはメイン的宝物が載っています。羊木臈纈屏風がいらっしゃいました。
第69回正倉院展

でも、正直、ぱっとせーへんなーと思っていました。でも、実物は、想像以上に素敵でした。

異国情緒漂る羊木臈纈屏風は、中国・新疆ウイグル自治区トルファンの織物に似たものがあるそうです。でも、シルクロードで伝わってきたのではなく、当時の日本で作られたもののようです。

羊木臈纈屏風は展示番号5番、入ってすぐの1.聖武天皇のお暮らしコーナー壁面に展示されています。

そうそう、国立博物館公式アカウントが、こんなツイートをしていました。

確かにっ!!笑

地味にすごい玉尺八!聖武天皇のご遺愛品

同じく、1.聖武天皇のお暮らしコーナーに展示されている宝物で、玉尺八(ぎょくしゃくはち)が良かったです。

もう一つ尺八が展示されてて、玉尺八は地味に見えるんですが、すごいんです!

なんと大理石を彫って作られた尺八なのです!普通の尺八に似せるために、竹のような節をわざわざ作ってあるんです。

しかも、聖武天皇が愛した尺八らしく、聖武天皇が吹いていたかもしれません!

教科書で習った聖武天皇が吹いたかもしれない玉尺八をこの目で見れるなんて!!すごいですよねー!!

展示番号10:玉尺八は、2.天平の遊びコーナーに展示されています。

漆槽箜篌は朽ちてしまってるけど残ってる部分がすごい!

漆槽箜篌(うるしのそうのくご)はハープの一種です。昔、つぶれてしまって、朽ち果てた姿なのですが、残った部分の装飾がすごいです!

明治時代に想像して複製した複製品も展示されていますが、現物の存在感がすごいです。

今の技術で複製品を作ったら、もっと精巧な複製品ができるんでしょうねー。複製品作り直さないかな?

展示番号12-1:漆槽箜篌は、2.天平の遊びコーナーに展示されています。

碧地金銀絵箱は今年出展の宝物で1番!

めちゃめちゃ美しかったのが、碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)です。

細かなデザイン、箱の作りが、めちゃめちゃ素晴らしい!

箱の外側も素晴らしいのですが、内側まできれいに装飾されてるんです。すごいです!!

AKB48の人も見とれていたようです。笑

ブログがきっかけで知り合った、モデルで旅人で奈良県出身の福富馨(ふくとみかおる)さんは、ブログでこんな風に表現してます。

もう、これものすごくきれいで、柄も美しくて、模造品があれば買って帰りたいと思ったのですが、ミュージアムショップには残念ながらありませんでした。

きっとみんなうまくいく「第69回正倉院展(2017年)に行ってきました。嵐の中ではさすがに待ち時間なく入館できました」より引用

確かに!模造品あれば欲しい!!

正倉院展グッズに、碧地金銀絵箱のミニチュアとか、碧地金銀絵箱をモチーフにデザインしたお菓子の箱とかあれば売れそうやのになー。一緒に行った妹とそう話してました。

残念ながら、グッズに碧地金銀絵箱ミニチュアとかはなかったです・・・・残念。

展示番号27:碧地金銀絵箱は、4.仏・菩薩への献物1コーナーに展示されています。

緑瑠璃十二曲長坏は今回の正倉院展のサブテーマ的な宝物

ポスターやチケットには、羊木臈纈屏風が載っていますが、読売新聞のサイトや、比較的最近のポスターやCMには、緑瑠璃十二曲長坏が載っています。

かなりきれいです!今回の正倉院展で一番人だかりができていたかもしれません。

でも、ポスターで見て想像していたほどではないように感じました。

いや、きれいですよ。普通に。

でも、ちょっと期待しすぎたかな。笑

ポスターのデザインがいいんですよね。きっと。

展示番号27:緑瑠璃十二曲長坏は、5.仏・菩薩への献物2コーナーに展示されています。

沈香把玳瑁鞘金銀荘刀子は小さいけど秀逸!

実用品ではなく装飾品の小刀が難点か出展されています。

その中で、沈香把玳瑁鞘金銀荘刀子(じんこうのちかげはんちくのさやかばまききんぎんそうのとうす)が秀逸です。めちゃめちゃ小さいのに、べっ甲柄が存在感を持っています。

装飾品なのに、しっかり刃がついています。1300年も前の小刀なのに、刃がピカピカなのも驚きです!

出展番号43:沈香把玳瑁鞘金銀荘刀子は、7.奈良時代の装いコーナーに展示されています。

最勝王経帙は習字の筆包むやつのすごい版みたい笑

出口近くに展示されていた宝物には、経典や報告書などが多いのですが、その中で目に留まったのが最勝王経帙(さいしょうおうきょうのちつ)です。

写経した経典を包むのに使うものらしいですが、小さいころ習字の筆を包む道具に似ています。笑

曼荼羅のような装飾が細かくて、見入ってしまいます。

最勝王経帙の近くに、朽ち果てた布、組帯残片(くみおびざんぺん)が展示されています。組帯残片は初出展とのことですが、単体ではなんで展示されているのかよくわかりません。

組帯残片は、なんと最勝王経帙の一部と判明したそうなんです!

そんなことを知れば、朽ち果てた残片の価値をすごく感じます。

出展番号52-1:最勝王経帙は、7.奈良時代の装いコーナーに展示されています。

正倉院には天平時代の宝物がいっぱい収蔵されています

756年(天平勝宝8歳)6月21日、光明皇太后は夫である聖武太上天皇の七七忌に際して、天皇遺愛の品約650点、及び60種の薬物を東大寺の廬舎那仏(大仏)に奉献したのが始まりである。光明皇太后はその後も3度にわたって自身や聖武天皇ゆかりの品を大仏に奉献し、これらの献納品は正倉院に納められた。献納品目録である献物帳も正倉院に保管されている。献物帳は五巻からなり、それぞれ『国家珍宝帳』、『種々薬帳』、『屛風花氈等帳』、『大小王真跡帳』、『藤原公真跡屛風帳』と通称されている。

wikipedia「正倉院 #正倉院宝物」より引用

正倉院にはおおよそ1300年前の宝物が収蔵されているんです!

しかも、天皇家にゆかりがあるので、1300年間ずーっと国レベルで守ってきた宝物なんですよね。

天平時代は、奈良が外国との玄関口になっていて、奈良はシルクロードの東の終点ともいわれています。

正倉院の宝物の中には、当時国内で作られたものはもちろん、唐やペルシャなどから輸入されたものがいっぱいあります。

聖武天皇の七七忌以降も宝物は増え続けました。逆に、どこかにもっていったまま帰ってこなかった宝物もあるようです。

でもでも、宮内庁が整理した宝物だけで9000点以上の宝物が正倉院に収蔵されているそうです。

すごい!

正倉院展は秋の奈良の風物詩!

昔、正倉院の宝物は、定期的に蔵から出して曝涼という虫干しをしていたそうです。その虫干ししているのを利用して一般公開したのが、正倉院展の始まりです。

現在でも、正倉院が開かれる時期以外は、勅封されています。勅封とは、天皇の命令で封印されている状態のことを意味していて、天皇の命令以外では開封できないそうです。

正倉院展前には、開封の儀が厳かに行われます。

正倉院には、宮内庁が整理したものだけで9000点以上の宝物があるそうです。さすがにすべての宝物を正倉院展で見ることはできません。

毎年、50点ほどの宝物が正倉院展で展示されます。そのなかでも、初出展の宝物が10点ほど登場します。

2017年は、63点の宝物と1点の複製品が出展されています。うち初出展が12点です。

なので、正倉院展は毎年開催されますが、毎年展示される宝物が違ってて、もしかするともう二度と見れない宝物かもしれないのです。

開催期間も2週間程度しかなく、週末休日はもちろん、平日でも大混雑します。

正倉院展の開催期間が短いのは、学芸員がひとつひとつ点検しながら、手作業で丁寧に陳列するので、普通の展覧会よりも、準備と片付けに時間がかかるかららしいです。

なるほどねー。

1300年前から、ずーっと宝物として守られたものを、じっくりと鑑賞できるってすごいことですよね!!

古代の日本、いや奈良が、世界とつながっていたのが実感できます。

正倉院展グッズもたくさん!出展された宝物をデザインしたものがいっぱい!

正倉院展の図録はもちろん、出展されている宝物の絵はがきも売られています。

正倉院展のグッズは、いろんな会社、いろんなデザイナーに発注されてるんでしょうね。同じ宝物をモチーフにしたものでは、いろんなグッズが販売されています。

実用度が高くて、手軽なグッズは、クリアファイルでしょうかね。クリアファイルも、微妙に違うもがいろいろ販売されています。

僕は、碧地金銀絵箱が気に入ったので、碧地金銀絵箱のクリアファイルをゲットしました。

表は、碧地金銀絵箱の絵柄が前面に。
第69回正倉院展・碧地金銀絵箱

裏には、碧地金銀絵箱の全体が。
第69回正倉院展・碧地金銀絵箱

うむ、いいっ!

でも、Shoso-in Treasureってなんか違和感がありますね・・・

第69回正倉院展

正倉院展は大混雑!おすすめの観覧時間は?

正倉院展は期間が短いため、期間中ずっと混雑しています。特に、土・日・祝の午前中は大混雑します。

待ち時間なく、展示室が空いているのは、夕方以降のようです。土・日・祝は20時まで開館しています。夜の奈良は、何もないですが・・・笑

僕は、ここ数年妹と一緒に正倉院を観に行ってるのですが、平日休みを取って観に行ってます。せっかく奈良に行くので、寄りたいところもあって、午前中に奈良国立博物館へ行ってます。

正倉院展は9時開場なので、最寄りの近鉄奈良駅に9時頃到着して、会場前の行列が解消したころに会場に到着するようにしています。

会場内は人が多いですが、午後から奈良を満喫できますし、おすすめです。

今回は、9:20くらいに到着した時点で待ち時間5分でした。
第69回正倉院展

会場を出てきたのは11:30頃でしたが、待ち時間は15分でした。
第69回正倉院展

随時リアルタイムに更新ではないですが、混雑情報は、読売新聞社のサイトで知ることができます。

奈良国立博物館前には、看板にリアルな待ち時間が表示されています。ツイートしている人を探すのも賢い方法でしょうね!

雨が降っても、入場待ちテントがあるので安心です。また、コインロッカーは100円玉が必要ですが、利用後返却されますので、上着や荷物は、コインロッカーに預けましょう。手荷物預かり所もあるので、スーツケースとか大きな荷物を持っていても大丈夫です!

正倉院botもあるのね!非公式やけど 笑

正倉院展は奈良国立博物館で開催中

会期:2017年10月28日(土)~11月13日(月) 会期中無休
開館時間:9:00~18:00 (金、土、日、祝は20:00まで)※入館は閉館30分前まで

観覧料金:一般1100円、大学生・高校生700円、小中学生400円、親子ペア

会場:奈良国立博物館
近鉄奈良駅から徒歩15分ほど、JR奈良駅からは歩くと遠いのでバスがおすすめ。
奈良交通バス国立博物館・氷室神社前下車すぐ

第69回正倉院展出陳宝物一覧

第69回正倉院展出陳一覧

第69回正倉院展紹介ページ

読売新聞:第69回正倉院展

奈良国立博物館:第69回正倉院展

宮内庁:第69回正倉院展

おすすめ:正倉院と正倉院展をさらに知るために

あ、奈良はやっぱいいね!
ほなまた(c_c)b

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