久々にテレビで笑点を見たら、「真打昇格口上」なるものをやっていました。
江戸落語には真打制度があるんですよね。上方落語には真打制度がありません。
なんでなんでしょうね?てか、そもそも真打ってなんでしょう?
真打って何でしょう?
真打は落語や講釈における身分のひとつで、寄席の最後・トリをつとめる権利をもつほどの技量を持つ人を意味します。語源はいろいろな説があるようですが、昔、寄席の会場はろうそくで照らされていて、最後に出演する芸人が、ろうそくを消した→「ろうそくの芯を打った」ことから生まれたようです。
現在は、江戸落語や江戸講談などで、真打制度を設けて、寄席での高座順などを決める基準としています。
真打制度は所属団体ごとに違う?江戸落語は団体がいっぱい!?
上方落語ではほとんどの落語家が上方落語協会に所属しています。上方落語協会に所属するとともに、マネジメントしてもらう場として、吉本や松竹、米朝事務所などの芸能事務所に所属しています。
一方で、江戸落語では複数の団体があります。複数ある団体のうち、落語協会、落語芸術協会、円楽一門会、落語立川流が真打制度を導入しています。
真打制度の中身は団体によって異なりますが、昇格試験がある団体や、団体内での話し合い、寄席の亭席からの推薦などで真打昇進が決まるそうです。
上方落語では真打制度がない
現在、上方落語に真打制度はありません。昔は上方落語でも真打制度があったようですが、上方落語四天王が上方落語を復興させたとき、落語家を序列化するよりも、落語家を増やし、落語を聞いてもらえる環境を増やそうという思いがあったからだそうです。
上方落語にとって念願だった定席・天満天神繁盛亭ができたときに、上方落語協会会長・桂文枝(当時は三枝)さんが、真打制度を復活させようと考えたようですが、反対する落語家が多く断念しました。
現時点で、上方落語は、芸歴や、落語のなんとなーくの技量で、トリや中入り前の高座が決まっているように思います。
笑福亭鶴光さんは真打?
「鶴光でおま!」で有名な笑福亭鶴光さんは、上方落語協会と落語芸術協会に所属しています。落語芸術協会において笑福亭鶴光さんは真打として高座に上がているそうです。
鶴光さん、すごーい!
東京では漫才でも真打制度が!
東京には漫才協会がありますが、この団体では真打制度があるそうです。上方漫才協会ってのもありますが、こちらは上方落語協会と同様、真打制度はないようです。
東阪の違いってこんなところにもあるんですね。
あー、すっきりした。
ほなまた(c_c)b
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