2017年4月8日~6月4日、奈良国立博物館で「快慶~日本人を魅了した仏のかたち」が開催されています。国宝7件、重要文化財50件を含む88件の快慶技術の傑作が揃う展覧会で、素敵な仏像に出会うことができます!
奈良国立博物館には近鉄奈良駅が便利です。
奈良国立博物館は、奈良公園内にあります。最寄駅は近鉄奈良駅で、東口が便利です。東口改札を出るとこんな感じです。
奈良公園、東大寺、春日大社、興福寺、奈良国立博物館には、改札を出てまっすぐ進んで、右側の階段を上ります。
近鉄奈良駅から奈良国立博物館へは、バスに乗ると停留所2つです。歩くと15分程度かかりますが、鹿とたわむれながら歩くと気にならない距離です。
駅から地上に出て、行基さんの噴水を右に見ながら、まーーーーーーーっすぐ道を歩いていくと、奈良国立博物館に行くことができます。少し坂を上りますが、本当にまーーーーーーーっすぐです。ブラタモリで奈良を訪れたとき、タモリさんが「ここ、あがってますね」と喜んだ坂を上ります。
途中、地下道がありますが、まーーーーーーーっすぐです。
しばらくすると、奈良国立博物館の看板に出会います。「快慶~日本人を魅了した仏のかたち」のポスターが貼ってあります。わくわく。
特別展は奈良国立博物館 新館で開催されます
奈良国立博物館は奈良公園内にあるので、もちろん鹿もいっぱいいます。奈良国立博物館に来ると、いつも撮るショットです。
新館は西と東に分かれていて、旧本館を改装した奈良仏像館、青銅器館が地下回廊でつながっています。
毎年秋に開催される正倉院展は大人気で、入場前に行列ができ、平日でも入場までに30分以上かかります。正倉院展の時は、西新館前のこの軒下に、人が並ぶのですが・・・・普段はこのとおりです。
「快慶~日本人を魅了した仏のかたち」
入場料は、当日券一般が1500円、高校・大学生が1000円、小・中学生が500円です。僕は、梅田のチケットショップで、1300円の前売券を1280円でゲットしました!
チケットもぎってもらって、中に入ると、特別展の時は、タペストリーが飾られています。ここまでは撮影OK
階段を上ると、展示室になります。音声ガイドを利用する人は、だいたいこのタペストリー右側でレンタルすることができます。わりと音声ガイドを借りない人多いですよね。展示物に簡単な説明はしてありますが、音声ガイドの説明と比べ物になりません。借りたことがない人は、ぜひ一度借りてみてください!だいたい500円くらいです。
「快慶~日本人を魅了した仏のかたち」の音声ガイドは、読売テレビアナウンサーの 植村なおみさんでした。
音声ガイドを装着して、いざ展示室へ!!展示室に入る手前には、出典リストが置いてあることが多いです。これも、結構手に取らない人いますね。不思議です。
もちろん、展示室は撮影禁止です。ですが、Internet Museumが展示室の風景を取材した動画を公開していました!
いやー、良かったです!!仏像がいっぱい!!笑
快慶は鎌倉時代の仏師ですが、もっとさかのぼって、白鳳時代・飛鳥時代・奈良時代の仏像も素敵です。
「僧形八幡神坐像」「阿弥陀如来立像」などすごい迫力がありました
「快慶~日本人を魅了した仏のかたち」のパンフレットにもなっていますが、「阿弥陀如来立像」がすごい迫力でした。
パンフレットには載っていませんが、僕は「後白河法皇坐像」に一番惹かれました。何と表現したらいいのか、静かだけど主さとか、迫力を感じるというか。後白河上皇が乗り移ってるんじゃないかと感じるほどでした。
じーっくりと見て回って、1時間半くらい堪能しました!
いやー、良かった!
快慶ゆかりのお土産も
1Fにはお土産コーナーがあります。お土産コーナーの一角には、撮影コーナーとアニメーション上映コーナーがありました。撮影コーナーでは、運慶・快慶の代表作「東大寺南大門 金剛力士像」と記念写真できるました。
さすがに、「快慶~日本人を魅了した仏のかたち」にも金剛力士像は出展されていません。でかすぎますからね。てか、歩いてすぐのところにいらっしゃいますからね。展示室には、タペストリーが展示されていました。
アニメーション上映コーナーでは、快慶の活躍をまとめたアニメーションが流れています。読売テレビ制作のアニメで、なかなかわかりやすかったです。
テレビのスポットCM用なのか、上映されていたアニメの一部がYoutubeで観ることができます。
阿弥陀如来立像のチケットファイルをゲットしました
お土産コーナーには、ポストカードやらなんやらかんやら、販売されています。いつもは、クリアファイルを買うことが多いのですが、あんまりそそる写真じゃなかったので、阿弥陀如来立像のチケットファイルをゲットしました。
裏面は、とある寺の阿弥陀如来立像の像内からみつかった「造像願文 順阿弥陀仏等交名」です。これは、仏像を作るための資金を集めるためのもので、阿弥陀如来のスタンプを押して、その裏に資金を提供した人の名前を書いていたようです。お有力者や大金持ちに限らず、ごく一般の農民の名前もいっぱいあるようです。
この阿弥陀さんの姿に、なんか味があっていいですね。てか「Kaikei」って。なんか変な感じ。
秋には東京で運慶の展覧会も開催されます
快慶と同門で同時代に活躍した運慶にフォーカスを当てた展覧会も開催されるようです。残念ながら、奈良ではなく東京での開催です。
興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」
平成館 特別展示室 :2017年9月26日(火) ~ 2017年11月26日(日)日本で最も著名な仏師・運慶。卓越した造形力で生きているかのような現実感に富んだ仏像を生み出し、輝かしい彫刻の時代をリードしました。本展は、運慶とゆかりの深い興福寺をはじめ各地から名品を集めて、その生涯の事績を通覧します。さらに運慶の父・康慶、実子・湛慶、康弁ら親子3代の作品を揃え、運慶の作風の樹立から次代の継承までをたどります。
東京国立博物館サイト(http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1861)より
快慶は読売テレビ(日本テレビ系)なのに、運慶はテレビ朝日(関西では朝日放送)なんですね。あっ!!両方10chや!!!笑
興福寺中金堂再建記念特別展ということらしく、今回の「快慶~日本人を魅了した仏のかたち」と、興福寺の「阿修羅展」、東京の「運慶」を巡るスタンプラリーもありました。奈良と東京ですか・・・しかも、時期が違うし、なかなか難しいスタンプラリーですね・・・・でも、東京の運慶も行きたくなっています!!笑
運慶・快慶の代表作「東大寺南大門 金剛力士像」も外せません!
せっかく奈良国立博物館まで来ているのですから、しかも快慶の展覧会を堪能したのですから、運慶・快慶の代表作「東大寺南大門 金剛力士像」も観に行きました。
金剛力士像の周りは更に人がいっぱいです!!京都ほどじゃないけど、奈良も観光客でにぎやかです。
どちらも高さが8.4mあるそうです。でっかいねー。
奈良国立博物館で特別展を観た後は
地下に行くと、カフェとミュージアムショップがあります。結構広いです。地下は、入館料を払わなくても直接来ることもできます。奈良公園で散策していて、疲れたら寄ってみても良いですよ。
他の博物館や美術館のポスターが貼ってあります。やっぱし運慶気になりますね~。大阪市立美術館の「木x仏像 飛鳥仏から円空へ日本の美術1000年」ってのも気になっています。
真船きょうこさんの「仏像に恋して」が面白かったです!
真船きょうこさんは、京都の美術大学ご出身のイラストレーターです。大学時代面白いと人気のあった「日本の古美術見学」という授業がきっかけで、仏像に恋したそうです。
なかなかマニアックな授業ですね。
関西を中心に寺社を巡って仏像や古美術を見学することが授業の内容だったそうです。
静岡県出身の真船きょうこさんは、その授業を受ける時点で、京都に住みだして3年が経ち、清水寺や金閣寺などの有名な寺社には行ったことはあったようですが、仏像で記憶に残るのは東大寺の大仏くらいで、仏像には全く興味がなかったそうです。
それが・・・・仏像に恋することになろうとは!!
面白い本だったので、また改めてまとめようと思います。
元々、神社仏閣すきなのですが、仏像ももっと好きになりそうです。
あー、楽しかった(c_c)b
コメント